男性不妊について男性不妊について

男性不妊症のQ&A

子作り始めてすぐに一人目ができましたが、二人目がなかなかできません。
男性側の検査は必要でしょうか?

お一人目は順調に授かられても、お二人目の妊娠がないときに、精子が悪くなっていることがあります。精索静脈瘤があることも多いので、お二人目に時間がかかるというときは男性不妊症の検査を受けなければなりません。

独身男性です。悪性腫瘍と診断され手術、抗癌剤治療、放射線療法を行います。
将来子供を持つことが出来ますか?

諦めてはいけません。治療開始前に精液検査にて運動精子が見られる場合には精子を凍結保存することによって将来顕微受精によって児を得ることが可能となります。精子は半永久的に保存可能ですが毎年の保管料が必要です。男性不妊の専門医に相談して下さい。

子供のころに手術を受けたと親から聞いています。子作りに影響がありますか?

そ径ヘルニアや停留精巣(睾丸)の手術を受けられていると、男性不妊症の原因となることがあります。ご両親からお聞きになったり、記憶にあれば検査を受けられることをおすすめします。

尿道炎にかかったことがあります。男性不妊の原因となりますか?

尿道から炎症が拡がり、精子の通り路が詰まったり、狭くなったりして、精液の所見が悪くなることがあります。性行為感染症(STI)の経験があるなら、精液検査を受けましょう。

喫煙は不妊の原因になりますか?

タバコを吸うと血管が収縮して血流が悪くなります。血管の塊のようなペニスに血液が流れにくくなると、ED(勃起不全)を招きます。また、喫煙によって精子の数や運動性のいい精子が減り、さらに酸化ストレスで精子のDNAが損傷するおそれもあります。

下着はどのようなものがよいですか?

下着はぴったりしたブリーフよりも、ヒラヒラゆとりのあるトランクスタイプを選びましょう。 睾丸(現在は精巣と呼びます)は熱に弱く、温度が上昇すると精子をつくる造精機能が低下します。睾丸がブラブラしているのは、風通しよく、熱がこもらないようにするためです。

サウナや長風呂はよくないですか?

精子をつくる精巣は、熱に弱いです。股間を高熱にさらすことは、精子をつくる造精機能に悪影響を及ぼします。子どもを望むなら、高温のサウナは避け、長風呂はほどほどにしてください。

膝上でのパソコン使用はよくないですか?

パソコンは使用していると次第に熱を発します。膝の上に置いて使えば、股間へとその熱が伝わり、熱に弱い精子は打撃を受けます。ノートパソコン利用が陰嚢の温度上昇につながるという研究データもあります。

長時間のサイクリングはよくないですか?

長時間、前傾姿勢のライディングを頻繁にすると、サドルがあたって男性器付近の血流が悪くなり、ED(勃起不全)や精子の減少、運動率の低下を招くおそれがあります。ハードな自転車乗りは、男性器付近を圧迫するので血行を確保するためサドルやズボンを工夫しましよう。

育毛剤はよくないですか?

AGA(男性型脱毛症)の治療薬のうち、フィナステリドを主成分とする治療薬には、男性ホルモン作用の強いジヒドロテストステロンを抑える働きがあります。つまり、抜け毛といっしょに男性ホルモン作用もブロックされてしまいます。また、副作用として、性欲減退や精子数の減少、ED(勃起不全)などが起こることあります。妊活中は、このタイプの育毛剤は避けた方が無難です。